早いもので、Tくんのレッスンは今回で10回目。
1つの区切りとして、”お楽しみ会風レッスン”を開講。
いわゆる遊びの要素が多く含まれているレッスンといったところです。
まずは前回の復習から
家族の名前
前回は学習した内容は以下の通り。
お父さん、お母さん、おにいさん、いもうと。
少しだけ付け加えで、おじいさん、おばあさん、おねえさん、おとうと。
まずは、習ったことを忘れていないか?チェック。
おじいさん、おばあさんは少しだけしか学習していなかったので、思い出すことができなかったようです。しかし、お父さん、お母さん、妹ははっきりと覚えていたように見受けられました。良かった!
今回も、家族の名前を発音することをテーマとした学習でした。まずは練習。できるようになったら、簡単な文章として話せるようにしてゆきたいと考えております。
リスニング
今回は、毛毛虫の読み聞かせをしたのちに、リスニングクイズをしました。文章化することがやや難しいため、ザックリと書いてみます。
これまでに習った、曜日の名前がここで生かされます。なぜなら・・
星期一 它吃了一个苹果。
可是肚子还是好饿。
星期二 它吃了两个梨。
・・・
というように、月曜日から土曜日の名前。そして、果物の名前も同時に聞き分ける訓練が可能となると考えたため今回の課題とした次第です。
実は、このカリキュラム・指導案はすでに実践済みの内容。
今年度3月末に終了した、親子で学ぶ中国語入門サークルでも同じように曜日の名前や果物の名前を覚えるために、毛毛虫の絵本の読み聞かせを何度かしておりました。
中国語入門サークル参加親子のほとんどは、幼児。
しかし、Tくんは児童(小学2年)なので、少しレベルは上げています。今回のプリントはこのようなもの。
全てを見せることはできませんが、聞いて終わりではなく、聞こえたことを記録するという始めの導入として、与えた課題です。
年齢的にも、このくらいならばできるかな・・と思いました。
聴くことはまずまずできていました。
Tくんは、わからないと思ったらすぐに意思表示できる児童です。今回の私からのクイズも同様に、補足説明が必要な時もありました。
そのときは、ヒントになるべく教材を使用。
*絵と中国語表記の両方がないと理解することが難しいという場合。
*このカードのように、色分けしてあることで理解できるという場合。
そういった特徴が見受けられるため、中国語表記を同一色にしても抵抗なく親しめるようになることが当面の目標です。
講師それぞれの考え方があるので、私の考え方・指導法がすべてが正しいとは思ってはいません。ただ、それぞれの子どもに合わせた指導を真剣に考えた上での判断です。
毎回、実践・改善を繰り返しながら進化したいと考えております。
色水あそび
これまで、子どもむけ中国語入門サークルを主催する中で、多くの実践を積み重ねてきました。
しかし、指導計画の中でできなかったこともたくさんあり、お蔵入りのカリキュラムも実はたくさんあります。
「いつかやってみたい」
という私の願いの1つでもであった、色水あそび。
もちろん、色水遊びは幼稚園教諭時代にも指導経験はあります。
複数の色水。
色水を混ぜ合わせていくことで、少しずつ変化する様子を生徒自身の目で確かめながら、色の名前を中国語で言ってみる。
変化した後の感動!?ともいうべき瞬間を共に共感し合いたい。
おおげさではなく、その願いが叶った記念すべき日。楽しかったな!!
実は今回以降の留意点として考え始めたことがあります。
それは、受け身ではなくできるだけ学習参加型学習スタイルへの確立。
オンラインレッスンだと・・
平面に写る姿にどうしても視点が行きがちです。当然ながら視界にも限界があり・・ 映し方、映り方共にやや苦戦します。まあ、私自身の発展途上ともいうべきでしょうか・・
第8、9回のレッスンがやや平面上の、受け身スタイルの学習になっていたように感じたので、少し工夫が必要だという結論づけ、今までやりたくてもやれなかったカリキュラムを行おうということで、試みたものの1つが。。。
色水あそび
zoomの画面に、めいいっぱい近づけて色水をゆっくりと注ぐ・・
before
だんだんと移り変わる様子は、はっきりした色の名前をつけられない・・という感情も生まれます。
ちなみに、牛乳パックがここに登場しているのは、もちろん牛乳という名前を中国語で覚えるための教材の1つです。Tくんが飲んでいる牛乳とはもちろん違っていますが・・・
after
(今日の学び)
白と赤を合わせてピンクになる。
黄と青を合わせて緑になること。
色々な色の名前を、いつもとは違った学習方法で楽しむことができたのでは。。と見受けられました。
(色水あそび終了後の会話)
かおり先生
「今度のレッスンでは、どの色を試したいかな?」
Tくん
「ピンクと白をたすと赤になるか?緑と青で黄色になるか?」
「白と青は何色になるか?」
こういった疑問がわいたようです。
zoomレッスンなので、楽しさをどこまで伝えられるか?また、楽しさの先の学びが充実したものにするには、何ができるか?を考えながら、次回のレッスンに向けた計画を立てます。
最後に・・
今回学んだ母音。
Tくんからはこんな質問が。。。
「このピンインは、日本語だとどれといっしょ?」
私は答えました。
「残念だけど、日本語にはないんだ。」
この後、嫌にならない程度に。そしてわかりやすく学ぶためにストローを使って発音練習。思いのほか、ストローであそんでしまいそうになりました。ちょっと新鮮だったかな・・ この発音。なかなか習得するのは難しいためしばらくは幾度となく練習が必要。
嫌にならない程度ここが肝ですね。