リスニングや、漢詩などを楽しむことで、少し難しい中国語の世界を見たAちゃん。
今回は、その熱い気持ちが冷めないうちに、日本語での作文を書くことに。
「小学4年生で感じた今の気持ちは、今しかかけない!」
そんな気持ちを持ちながら、今回もレッスンを始めたのでした。
Aちゃんにとって
月刊誌:聴く中国語
使ってみて、どうだったか?の感想を書いている様子をブログに書いてみますので、是非ご覧ください。
月刊誌:聴く中国語のテキストを使ってみて
このようなタイトルで、作文に取りかかろうと思っております。
4年生の作文らしくするためには、もちろん準備は欠かせません。と言いながら、どのように指導すべきかを少し模索。
もちろん、「楽しく」がポイントなので、楽しそうに感じるキャッチコピーを冒頭につけることに。
名付けて・・・
作文はかせ
おもしろい試みだと自負していました。しかし、もしかしたら、国語の授業と化してしまいそう・・・
これは、あらかじめ意図・目的・得られる効果などを先に伝えた方が良いと判断しました。
以下が、レッスン開始前に保護者(Aちゃんのお母様)と交わした会話です。
カオリ先生:「中国語というよりは国語(起承転結)の授業の中心になります。今回勉強する起承転結は、Aちゃんが音読したことのある”春暁”などの漢詩の中にも実は存在します。そのため、まずは起承転結が何か?を簡単に話をしてから、中国語学習についてのAちゃん自身の思いを日本語での作文を書いてみたいと思います。」
お母様:「わかりました。かえって良いのかもしれません。私が作文が得意ではありませんので、どうぞよろしくお願いします。
無事に理解を得られたので、早速始めることに。
「中国語学習者なのに、日本語学習? 日本人なのに改めて日本語?」
今、そう感じながら読んでいらっしゃる方もみえるでしょう。この答えは、
「はい、そうです。」
日本語学習は、中国語学習には何の関係もないなどとは私は思うどころか、非常に重要なのではないかと考えております。
少しばかり、話はそれてしまいますが・・・
これまでにも時々ブログでは、日本語を母語としない児童・生徒の日本語指導の仕事もしていると発信しています。
私は国語の教諭免許はありませんが、この仕事を初めて4年目となります。
この仕事を通じて感じることは、母語=わかっていて当然だと思うことの危険さです。わかっているだろう、と思いがちですが、理解しているとは言い切れません。
おしゃべりができる=話が上手とは限りません。
また、大人しい=話が下手とも限りません。
おおげさではなく、他者の前でのプレゼンを多く経験することで日本語能力向上して、やや時間を要して中国語能力向上にもつながるのではないか?というのが私の持論です。
それでは、いざ。
作文はかせをめざそう!
起承転結の導入例としては、以前Aちゃんの描いた中国語の4コマ漫画をイメージするよう話しました。
これは、あくまでもわかりやすくイメージするための1つの提案。
Aちゃん自身に、最近の楽しかった出来事を聞いてみると、岐阜県民らしく!?川へ泳ぎに行ったことを語りました。
事実に少し創作を加えて、このように説明。
1、この間、お父さんとお母さんと私で川に歩いて行きました(起)
2、川で泳いで気持ちよかった(承)
3、帰る時、石につまずいて怪我をして痛かった(転)
4、川から家は近いので、すぐに手当てをしてもらったから良かった(結)
だいたいのイメージがついたところで、本題に入ることに。まずは、インタビュー。
先生:「月刊誌:聴く中国語を使って一番楽しかったことは?」
Aちゃん:「リスニング」
先生:「リスニングの何が楽しかった?」
Aちゃん:「答えるのが楽しかった」
なるほど。リスニングテストのページを学習したときが一番楽しかったのか・・・テストをテストだとは思わず、クイズのような感覚で楽しんでいたのか・・と私は感じました。
Aちゃん:「答えるのが楽しかった」
このコメントをもう少し具体的にできないかと思ったので、私はこのように続けます。
「答えるのが楽しかったのは、簡単だったから、面白かったから、難しかったけどできたから、ヒントがあったから・・・など色々な理由があると思うから少し考えてみて。」
というように、Aちゃんの表現した日本語に少し色をつけてゆくことに・・・
作文はかせに少し近づきましたね。
真っ白の画用紙を与えて、「好きなように絵を描いても良いよ」と言われて戸惑ってしまう。
同様に、何も書かれていない原稿用紙に対して文章を作成してゆくことは難しいことではないか?
と、個人的には思っております。しかし、逃げたり、放っておいても、どうにがなるわけではない!そのため、できるだけ学童期のうちに慣れておくことは非常に重要です。
今回のこのレポートを元に、家でももう少し工夫をして加筆することが宿題。
次回が楽しみです。
最後に、ピンインカードを使って発音練習と、カルタ取りをしました。
例)bの第三声
pの第一声
mの第四声
fの第二声
音声の動画などでも、練習するよう話をして終了。
フリーレッスンを受講中のAちゃん。
次回は、楽しみにしている中国語のリスニングの時間も作れるよう計画を立てます。
”聴く中国語”のバックナンバーから、何か役立つトピックを探して、次回のレッスンに生かすこと。少し考えてみようかな・・
それではまた。