8月は、月刊誌:聴く中国語を初めて活用。そして、使った感想を日本語で作文を書くこと
9月は、防災中国語を学び、ラジオの使い方を知る
10月は、絵本の、文章をノートに書いて読む
授業内容をまとめると、このようになります。
英語を習っていることもあってか、これまでも漢字よりもピンインを好むAちゃん。
今月は、これまで習ったことの復習としてピンインの学習。
こちらを重点的にやっていこうと思います。
レッスンの始めに、Aちゃんに
「ピンインと漢字だと、ピンインの方がわかるかな?」
と聞いてみると、
「ピンインの方がわかる。」
予想通り、このように答えました。
ある種の確認です。どんな確認かというと、これまでピンイン学習はカードで学んできました・・それが、カードからピンイン表という媒体に変わった時=難しいと感じるのではないか?
そう感じたため、確認いたしました。
結果として、ピンイン表での学習を強化できると確信。
母音、子音、二重母音、三重母音を通して、発音。
部分部分、完璧とは言えませんが、堂々とチャレンジする心をまず大いにほめることに注力いたしました。
最近の様子
自分で宿題を選ぶ
完全に習慣化したこのスタイル。
聞くところによると、学校に行く前に自学自習しているとのこと。
自学自習は、完全にまっとうしているというわかではありません。読書、ピアノ、中国語は早朝から学んでいるとのこと。
そして、画像はないのですが宿題をどのくらいの頻度やったか?ということを毎日表につけているとのこと。
達成感が得られるには、創意工夫が少しばかり必要。
私が、Aちゃんの中国語指導を開始したのは小学2年生から。
はじめの頃は、カリキュラムによっては少しでも「勉強っぽい」と感じると、嫌がったこともありました。
しかし、今ではそういったことはあまり見受けられません。
なぜなら。
小学2年生の頃のAちゃんは、本を読むと言う習慣があまりなく国語=難しいという先入観が大きい児童だと感じました。そのことについて、お母様も気にされていたので、思い切って本を読むことを楽しめなくても、嫌がらないところまでまずはアプローチできるよう、抜本的に習慣化することを提案しました。
「幼児期から実践した方が良かった。」
「今からでも間に合いますか?」
などと強く後悔されていたAちゃんのお母様。お気持ちは、察します。しかし、私は伝えました。
「おそらく、これまでのようにスムーズにはいかないかもしれませんし、少し工夫・エネルギーを要しますが、ギリギリ間に合うかもしれないと言う可能性に賭けてみませんか?」
当時このようにお伝えして、私もできる限りのアイディアを提案し、お互いの立場(指導者と保護者という)での役割分担を明確にし、実践・改善を繰り返す覚悟を決めて今に至ります。
あれから、2年半が経った今
「勉学に関しては放任していますが、早朝から自習するようになりました。」
というお母様の言葉を聞いて、感動しながらも
「毎日の少しずつの積み重ねは、貯金のようなもので確実に大きな力になりますよ。これからも続けられるように、応援しましょう。」
このようにお伝えした私です。
学童期からの学ぶ姿勢の習得
Aちゃんのこの成長をブログに書き綴りながら、私の思ったことを少し書きたいと思います。
結局のところ、毎日何を見て、何を聞いて、何を考えて、何をして過ごすか?
Aちゃんの場合においては、毎日早朝に読書をし、ピアノ・中国語の練習をすることが日課なわけです。
今に至っては、日課=強制させられた日課ではなく、自然体にできる日課と化したわけですが、すぐにできたわけではありません。時間を要するわけです。
では翻って、毎日早朝から限度なくテレビ・ゲームに時間を費やすことを容認している生活であった場合は、どうでしょうか?
習慣化することで、それが当たり前となりエスカレートすることはあってもおさまるということはあまりないように思われます。教育者であっても、中毒性の高い遊びを止めることは容易ではありません。
現に、テレビやゲームのように受け身の1人遊びをさせておいた方が手がかかりませんからね。
そんなことは、当たり前ではないか?と思うかもしれませんが、この当たり前のことを本当に理解して素直に実践することは想像以上に難しいことだと思われます。
現に、Aちゃんのお母様も習慣改善を始めて半年くらいの間に、気持ちが折れそうだと相談を受けたこともあります。
しかし、今が耐える時であること。
私には、変わっていくだろうという未来予想ができてはいたのですが、Aちゃんのお母様には描けているような、そうではないような・・そんな感じだった。
今振り返ると、お母様も本当に努力されていたのだと思わずにはいられません。ありがたいことです。
目の前にいる子どもの姿。
それは、急にそのようになったというわけではなく、積み重ねの上での姿であるということ。
そのことをわたしたちに教えてくれたのが、Aちゃん。
どんな子どもも、どんな人に出会えるか?どのような教育環境に出会えるか?そして、与えられた教育環境の中でどうすれば最大限の力を発揮できるか? 考える機会を与えることが、社会の役割だと思います。
Aちゃんは、最大限発揮できているのではないか?そして、Aちゃんのお母さまも共にがんばりました。
これからのピンイン学習
話が大幅に脱線しました。
これまでのように、ピンインカードではなくピンイン表を使って学習することで、中国語の特性を知ることで、1人でも読むことにチャレンジできるよう援助してゆきたいと思っております。
これまでの指導を振り返っても、漢文にせよ絵本にせよ、ピンインを目で追っていることが多かったな・・
Aちゃんにとっては、ピンイン学習が合うようなのでピンイン表を大いに活用して楽しい学びになるよう研究することにします。