「タブレットを使わせていますが、親よりも子どもたちの方がよくわかっているので、規制することが難しいです。」
「中国語の学習動画だけ、関連したことだけを見させていのですが、徐々に脱線してしまい活用ができていない気がします。」
「中国語学習動画の中には、幼い子どもには、刺激の強い音量、画像のものもあったりして、なんだかな・・って思うことがあります。」
受講中の保護者から、そんな不安な気持ちを吐露されたり、お悩みを最近受けることが、増えてきました。あるあるですよね・・・
それもそのはずです
その背景は、国内の小学校で、1人一台タブレットが配布されたことから全てが始まったのでしょう。現在では、小学生たちもスイスイとタブレットを使いこなしている姿は、自然な風景のようになってきました。
当然のことながら、言語教育においても大きな変革の時となっていることを、考えない日はなく、その時々の対応がこれで本当に良いのか?ということを自問自答しながら、生徒、保護者とのコミュニケーションを積み重ねております。
今回は、当教室でも抜群のデジタルネイティブ受講生。小学1年生(Hくん)との個別適応学習についてのブログを書こうと思います。
Hくんのプロフィール
Hくんとの授業の会話
リアルタイムだからこそ楽しめる?
子どもにとって本は先生?
まとめ
Hくんのプロフィール
Hくんは、小学1年生ですがすでに、小学6年生までの漢字を知っていたり、英語も堪能。外国語自体に興味があるので、世界のさまざまな言語をいつか駆使して、たくさんの人と話をしてみたいという気持ちで、中国語も受講中です。
心意気が良く、一を聞いて十を知る受講生。中国語の会話だけではなく、中国の伝統行事、漢字の由来の話も大好きでついつい、盛り上がったりすることもあったりします。
そんな、Hくんとの授業では、一見脱線のように思えることであっても中国語に関する内容であれば、可としています。なぜなら・・
ここで、ちょっとだけ・・学童期のことを、思い出してみてください!
小学校の授業でも、担当の先生によっては授業から脱線してしまって、うっかり寄り道したみたいな気分で授業を終えたりする・・ なんてことはありませんでしたか?でも、案外脱線することを小学生たちは、ワクワクしたり、喜んだりなんかしますよね。そして、そんな脱線したことって、案外記憶に残って楽しい思い出となったりしていませんか?
Hくんを始めとする、当教室の生徒たちは幼児、小学生、中学生が対象。
AI共生時代を生きる子どもたちに、わたしたち人間ができること。それは、AIにはできないであろう、個別適応学習。
人間の指導者だからこそ、計画通りに作成したカリキュラムではなく、生徒の学びの欲求に応えるということを最優先しています。もちろん、保護者にも了承いただいた上での話です。
Hくんとの授業の会話
「学校図書で、中国語に関する本を借りてきました。この本です。」
と、流暢な丁寧語で話をしながら、笑みを浮かべてお気に入りの学校図書を私に見せて、何かを話したそうでした。そのため、
「せっかく借りてきた学校図書だから、中にどんなことが書いてあるか?日本語で少しだけ説明してみてください。」
そう声がけをすると、もっと早くこの本を借りたかったけれど、先約がいたこと。この本以外にも中国語の本があることを知っていて、楽しみにしている。などなど・・ 話したいことがたくさんあるHくん。
その姿を見て、かおり先生は言いました。
リアルタイムだからこそ楽しめる!?
「では、その本に書かれていることを今日は勉強しようか?」
と。すると、Hくんはとても喜び、意気揚々とその本を読みながら、ピンインの順番、仕組み、特徴などなど・・わからないことは質問できるようフレキシブルに対応いたしました。やりたいって思えるタイミングを、見逃してはならないと思い、今回はHくんのリクエストに応え、共に学びました。
子どもにとって、本は先生
やはり、本というのは子どもにとって、物言わぬ先生なんですね・・
今回は、この物言わぬ先生である本を使って、個別適応学習をしました。
Hくんは、本を自分で選んで、借りてきたこと。そして、その本を使って、楽しい中国語の授業ができたと言って、とても喜んでいたので、こちらまで嬉しくなったのでした。
そんなHくんですが、実は少し前は、こんな出来事もありました。デジタル学習が得意な、Hくんは、わからないことがあれば、すぐにアレクサに聞こうとする節が目立った時もありました。
レッスン中に、かおり先生の目の前でアレクサに質問すること。これは、明らかにマナー違反だと判断。以下のように話をしました。
①指示がないのに、アレクサに質問をしない。(目の前にいる人への、最低限のマナー)
②調べる際には、リスクもあったり、間違いもあるかもしれないことを前提とする(間違えても怒ったりしない)
便利なモノである、アレクサも。どう使うか?が大切ですよね。現時点では、この指導がベストだとは思っていますが、時代が先に行けばまた、変わるかもしれません。
まとめ
インプットには、便利なデジタルツールもたくさんあるので、インプットするには最適ですね。これらをうまく活用しつつ、学んだことを、Hくんのように、積極的に語学学習に参加できるオンライン授業形式も併用すると良いのではないか?と思えます。
実体験に勝るものは、ない!そのために場数をこなすことが積極性を生むのだと実践を通して、確信しているところです。